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昭和女子大学非常食レシピ

「非常食プロジェクト」の活動がメディアで紹介されました

2016/04/29 17:12


昭和女子大「食プロジェクト」の活動がウェッブ誌「Growマガジン」で紹介されました。https://magazine.grow-to-global.com/kyoyo/sugimoto/p539.html

同誌の承諾を得て、「世界の実践知を探そう/ローリングストック/防災に役立つ食料備蓄の知恵」(by 杉本宏・朝日新聞社シニアスタッフ、2016年4月20日)の全文を掲載しました(上記写真は記事の一部)。 

生まれ育った地に古くから伝わる仕事の技や生活の知恵が、いまも「善いコト」として実践されていることがあります。ところが、「実践知」は往々にして各地で暗黙裡に共有されています。そんな実践知(暗黙知)を見つけ、言語化したり、視覚化したりして世界に広めようようという試みが成果を見せ始めた例があります。筆者がかかわっている昭和女子大現代ビジネス研究所の共同プロジェクトです。

東京・三軒茶屋にあるキャンパスの一画を占める現代ビジネス研究所。毎月2、3回、夕方になると、大手食品会社の幹部や主夫ら「社会人研究員」と大学生が研究所の一室に集まってきます。通称「食プロ」(計15人)の面々で、東日本大地震以降、非常食の備蓄法として注目されるようになった「ローリングストック」の活用術を探究しています。

英語でrolling stockと言えば、(鉄道)車両を意味しますが、日本ではストック(在庫)の使い回しという文脈で使われています。ローリングストックは、大地震などの災害時に備え、保存がきき、普段も使える食材を多めに常備し、日常生活でも定期的に食べ、食べた分を補充していく備蓄法として理解されています。

長期保存が可能な非常食は、使われないまま古くなりがちです。ローリングストックは、いつ買ったか忘れ、いつの間にか賞味期限切れ、という「うっかり」を防ぐのにまさにぴったりです。減災だけでなく、食品ロスを減らす効果も期待できます。

実は、この考え方自体は昔からあります。少なくとも、厳しい寒冷による飢饉に悩まされた江戸時代の東北地方では、似たような備蓄法が農家のサバイバルの知恵だったようです。翻っていま、電気やガス、水道が止まり、物流も滞る「もしも」の場合に備え、普段から非常食を食べては補充する行為をどうすれば繰り返すことが出きるのか。

「食プロ」では、アンケート調査や調理実験などを通して、ローリングストックに適した食材、水と火力を出来るだけ使わない省エネ調理法などを絞り込んでいます。ポリ袋で炊くごはん、3分茹でれば完成するパスタ、干し野菜の活用……。これまでの成果の一部を駆使したレシピを最近、クックパッド社のレシピサイトに投稿したところ、アクセス件数はこの1カ月で計12000件を超えました。

しかし、疑問も山積しています。例えば、ローリングストック的な発想は海外にもあるのか、日本の実践知が世界でも通用するのか。英語でも、first in, first out(先入れ、先出し)という概念はあります。地震の多いイタリアなどでも同様の備蓄法があるのではないかと推測されます。学生メンバーの1人、グローバルビジネス学部2年の佐川友紀乃さんは4月初め、「アメリカの家庭での食料備蓄法についても調べてみます」と意気込んで、約半年間のボストン留学へ飛び立ちました。

実践知(暗黙知)の探求は、食や防災だけでなく、ビジネスや教育、紛争解決など幅広い分野で有益です。「我われは、語れるもの以上のことを知っている」(マイケル・ポランニー)からです。皆さんも持続可能な地球社会の創造に向け、世界の実践知探しの旅に出ましょう。

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